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「建築家のいる空間」

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“気になるあのワークスペース”

「建築家のいる空間」

by… ica associates 常務取締役 井上乃祐

コダワリのある空間へお邪魔し、突撃インタビューをさせていただくLifeLABOの企画ですが、今回は「建築家のいる空間」をご紹介。コダワリある空間を取材紹介していく中で、”想いを具現化する”設計事務所取材は是非実現したい事案でした。

そしてこの度遂に…”「暮らし」のデザイン。”をコンセプトに、手掛ける邸宅が秀逸な設計事務所「ica associates」の常務取締役「イノウエ ダイスケ氏」が旧知な仲だった為、取材が実現しました!!

icaa international, communication architect & associates 「建築を通して広く世界と交流したい」 との思いで大きな夢を込めて命名された商号。 『目標としては真摯な姿勢で建築と向き合う事。企業理念として一人一人のスタッフの顔が見えるオープンで透明感のある会社であり、人間力の溢れる会社にしていきたい。』という想いが込められている。

icaa international, communication architect & associates
「建築を通して広く世界と交流したい」 との思いで大きな夢を込めて命名された商号。
『目標としては真摯な姿勢で建築と向き合う事。企業理念として一人一人のスタッフの顔が見えるオープンで透明感のある会社であり、人間力の溢れる会社にしていきたい。』という想いが込められている。

井上氏とは最早昔話ですが、お互いモデル活動時の友人で…。

出逢った当時の僕は、建築学科を卒業したばかりで設立した自身のアパレルブランド「ENTIA」を全国十数店舗のセレクトショップへ卸す傍ら、クリエイティブワークスをする為のオフィス兼SHOPを大工職人さんと創り上げ、アパレル業務の他、イベントの企画運営やデザイン業務等をするという…それこそ”若気の至りよろしく”でガチャガチャしてた時で…その時の友人が今や有名設計事務所の常務。

打合せに行ったときは丁度創造の苦しみ真っただ中にいた友人を見て改めて建築設計家の苦悩を垣間みつつも、素直に憧れちゃいました。

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ica associates 常務取締役 井上乃祐 20代は飲食店に勤めつつ、モデル業も並行してこなしていたという設計士しては異色の経歴の持ち主。 20代後半に自分で思い描いた空間を実際に創り上げたい。という思いから建築の世界へ。 その後、実績と経験を積み重ね現在 ica associates 常務取締役

 

ica associates inc.の本社社屋は30数年前に建てられたビルに再生設計を施した建物で、今でこそ”リノベーション”は市民権を得てますが、きっと当時から新進気鋭な集団だったんだろうと思わざるを得ない佇まい。

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ica associates 本社社屋

建物のコンセプト等を井上氏に聞いてみる。

HHー本社社屋の紹介として特徴的、必然的、コダワリ箇所などを教えてください。

井上氏(以下I氏)ー30数年前に建てられた役割を終えたビルに再生設計をしました。現代的で新しい要素【new】と時を経て使い込まれた存在感【used】相反する二つのテーマの融合をコンセプトのビルです。新しく命の宿った建物に1階には名物の自家製コーンビーフが美味しいカフェ「ドリトル」、2階はica associates の打合せスペース兼イベントスペース。そして同じく2階には2017年からイタリア製高級フィットネスマシン・ブランド『テクノジム』のプラベートジムがオープンします。

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印象的なフォルムの外観

HHーデザインコンセプトも教えて頂けますか。特にスリット状の鋼材がインパクトあるのですが…。

I氏ー壁面で植物を育てていて 、時期のよっては緑に覆われたビルとなり、壁面緑化が印象に残る建物です。植物の柔らかい印象とは反対にファサードにはフェンス、薪ラック、サッシなどにスチールを多用し、内部も鉄骨構造部材を現しエッジを利かせています。スリット状の鋼材については、素材は亜鉛メッキのL型鋼で壁面緑化のプランターの目隠し兼、ファサードのアクセントとして設けています。

ビル一階、カフェの開口部も同様のL型鋼で四方枠を造作しガラスをはめ込んだシンプルな造作窓だが、印象的な上階に不思議ととても馴染んでいる。同素材故か。

1階開口部

1階開口部

建物前、駐車場横には、一階のカフェでも使用されているESSE社の薪ストーブ用の薪ラックが。薪の断面が印象的でよく写真を撮る方も。

薪ストーブ用の薪ラック

薪ストーブ用の薪ラック

素人目には圧巻の量だが、この量でおおよそ1シーズン(一冬)分だそう。

カフェ内部:暖炉前のと空席より外をのぞむ

カフェ内部:暖炉前の特等席から外を観る…

一階のカフェに設置された薪ストーブの佇まいに癒される。

HHー薪ストーブにがっつり癒されてしまうんですが、メーカー等詳しく教えてくださいますか。

【ESSE社 Ironheat】 薪を燃やす美しい炎を楽しむことができ、暖まること、かつ調理器具としておいしく料理のできるエッセ アイアンハートは、従来の2つの魅力「薪ストーブの素晴らしさと薪による調理の美味しさ」、「鋳鉄調理器具の 持つ伝統」との融合を実現した薪ストーブです。 本体価格 1,080,000円(税別価格) 本体寸法 W(幅)900×D(奥行)600×H(高さ)900mm 本体重量 280kg最大出力 9.77kw 能力 無煙炭使用の場合70%、落葉使用の場合72% 最大薪容量 最大薪長さ/50㎝ 燃料消費量 無煙炭使用の場合/1時間につき544g、落葉使用の場合/1時間につき1.814g参考燃料 1.5リットルの水(最大出力時)沸騰時間6分オーブン最大容量 49リットル燃料形式 落葉樹、指定無煙燃料 離隔距離 可燃物より200mm、不燃物より20mm 必要時間 料理に適する温度まで本体が完全に冷めている状態から約60分

【ESSE社 Ironheat】

本体価格 1,080,000円(税別価格)
本体寸法 W(幅)900×D(奥行)600×H(高さ)900mm
本体重量 280kg最大出力 9.77kw
能力 無煙炭使用の場合70%、落葉使用の場合72%
最大薪容量 最大薪長さ/50㎝
燃料消費量 無煙炭使用の場合/1時間につき544g、落葉使用の場合/1時間につき1.814g参考燃料 1.5リットルの水(最大出力時)沸騰時間6分オーブン最大容量 49リットル燃料形式 落葉樹、指定無煙燃料
離隔距離 可燃物より200mm、不燃物より20mm
必要時間 料理に適する温度まで本体が完全に冷めている状態から約60分

I氏ー薪を燃やす美しい炎を楽しむことができ、暖まること、かつ調理器具としておいしく料理のできるエッセ アイアンハートは、従来の2つの魅力「薪ストーブの素晴らしさと薪による調理の美味しさ」、「鋳鉄調理器具の 持つ伝統」との融合を実現した薪ストーブです。

コダワリ抜いた個人邸宅を手掛けるだけあって、ストーブの背面も個性的な面だ。

HHー特徴的な壁面の情報を教えてください。

I氏ー滋賀県甲賀市信楽町を中心に作られる伝統陶磁器「信楽焼」をルーツとした、文五郎窯さんに特注で製作をお願いした陶器タイルです。このタイルは色味は2種類、厚みは3種類、形は2種類製作し、それぞれランダムに配置する事によって岩壁ような自然の風合いを醸し出せないかと考えました。(※文五郎窯…創業は文久2年(1862年)。初代・奥田文五郎氏が開窯、信楽焼の窯元として、代々伝統を守り続けてきました。初代・奥田文五郎氏が開窯、信楽焼の窯元として、代々伝統を守り続けてきました。)

「文五郎窯」特注の陶器タイル

「文五郎窯」特注の陶器タイル

カフェには様々な組み合わせのテーブルとソファーが。照明も様々なものが使われており、そのどれをとってもセンスGood。暖炉の光に癒され、美味な飲食を出来るこのカフェ。訪れた際には部屋づくりのアイデアがきっと見つかるはず。

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カフェから直接あがれる上階では、「設計事務所として物創りの楽しさをワークショップを通じて感じていただきたい」という考えから定期的にワークショップや展覧会等が行われている。訪れたときは、『マドリ展』が開催されてました。

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こちらのイラストはnu bld.のオープングパーティの時に作家の平島毅さんの個展を開催し、その際のイベントとしてライブペイント形式で壁面に描いていただいたそう。(※平島毅氏HP:http://hirashy.com/

ふと小部屋をのぞくとそこには個性的なフォルムのした暖炉が。こちらの製品はエタノール燃料で暖が取れ視覚的にも炎を楽しめ、設置型なので工事不要。この製品…興味ある方も多いのでは?!

Cocoon AERISBLACK(Hanging Model) 外観寸法:直径60cm X 高さ38cm 燃料タンク:1.5リットル(燃焼時間6時間) 脚の高さ: 45cm 全体の高さ: 76cm 素材/仕上 CocoonShell:ステンレス鋼鏡仕上げ Cocoon Face:ステンレス鋼ヘアライン仕上げ 脚部:ステンレス鋼ヘアライン仕上げ 燃焼ボックス:ステンレス鋼ヘアライン仕上げ 価格:548,000円(税込)

Cocoon AERISBLACK(Hanging Model)
外観寸法:直径60cm X 高さ38cm
燃料タンク:1.5リットル(燃焼時間6時間)
脚の高さ: 45cm
全体の高さ: 76cm
素材/仕上
CocoonShell:ステンレス鋼鏡仕上げ
Cocoon Face:ステンレス鋼ヘアライン仕上げ
脚部:ステンレス鋼ヘアライン仕上げ
燃焼ボックス:ステンレス鋼ヘアライン仕上げ
価格:548,000円(税込)

本社社屋外観は勿論内装も色々興味深い事ばかりだったんですが、折角建築事務所へ訪れたのでイノウエ氏が手掛けた(記憶に残っている)物件を厳選し紹介いただいた。

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外装が特徴的な建物で、仕上げはジョリパッド大壁工法 目地を消したミニマルな外観。

玄関土間から階段中庭を望む(空気清浄機:BALMUDA社 AirEngine)

玄関土間から階段中庭を望む(空気清浄機:BALMUDA社 AirEngine)

【リビング】 リビングソファ・チェスト:リアルスタイル シングルチェア:アカプルコチェア LEDランプ:AMBIENTEC「Bottled(ボトルド)」 

【リビング】
リビングソファ・チェスト:リアルスタイル
シングルチェア:アカプルコチェア
LEDランプ:AMBIENTEC「Bottled(ボトルド)」

【階段吹抜・中庭】 ペンダントライト:Heracleum 2(http://store.toyokitchen.co.jp/item/54.html) CHAIR ONE:http://www.magisjapan.com/products/detail/27

【階段吹抜・中庭】
ペンダントライト:Heracleum 2(http://store.toyokitchen.co.jp/item/54.html)
CHAIR ONE:http://www.magisjapan.com/products/detail/27

【ダイニングキッチン】 キッチン:キッチンハウス コンスタンテキッチン ペンダントライト:ヤマギワ F-080N TK-RECTANGLE(生産中止品) ダイニングペンダントライト:TOYOキッチン トンボロ(http://store.toyokitchen.co.jp/item/27.html) ダイニングテーブル:Kartell FOUR ダイニングチェア:Kartell Masters スツール:Alvar Aalto Stool60

【ダイニングキッチン】
キッチン:キッチンハウス コンスタンテキッチン
ペンダントライト:ヤマギワ F-080N TK-RECTANGLE(生産中止品)
ダイニングペンダントライト:TOYOキッチン トンボロ(http://store.toyokitchen.co.jp/item/27.html)
ダイニングテーブル:Kartell FOUR
ダイニングチェア:Kartell Masters
スツール:Alvar Aalto Stool60

【中庭夜景】

【中庭夜景】

どうです…。感嘆の一言。。。

最後に今着手中のプロジェクトやINFO、住環境空間の充実という観点から参考になるtips等住環境にまつわる建築家等視点の、今最も注視している事項を聞いた。

I氏ー家創り(設計)の過程において住空間をより充実させる為に大事な事は、業者とクライアントの垣根を越え、設計段階で何でも話せるような関係性を設計士と構築する事です。極端な例えですが、友達のような関係性であれば細かいところまで、意思の疎通、価値観の共有がうまく進みきっと良い家や部屋が出来上がると思います。

実際に住み始めてから、住空間を充実させるという事であればありきたりではありますが、お気に入りの物しか買わない置かない。

例えばお値打ちだからと衝動的に買った家具や小物は安物買いの銭失いとなる可能性が高いです。

厳選して買った小物や本当に気に入って買った家具は、きっと愛着が湧き大事に使っていく事でしょう。その愛着が湧いた物や家具が少しづつ家中に増え、それらに囲まれて暮らす日々は気持ちの良い暮らしだと思います。

最新の機能が充実した家電や機能性ばかりを強調した住宅設備機器を揃えたら良いという訳でもありません。最新の物はすぐに古くなります。PCやiphoneが良い例で数年経つと機能が一新されすぐに過去の物になりがちです。

住むという事は一生を終えるまで半恒久的に続き、長い時間を過ごす場所ですから、型にはまった規格化された家ではなく、個人それぞれの個性や趣向を活かした家に住んだほうが幸せではないでしょうか。

今の日本の住宅事情を垣間見るとそんな事をよく考えてしまいます。

次回はそんなオーナー様の個性が滲み出るような住宅をご紹介できればと思います。

ーーー

“家を創る”事は、生きてく上で重要なファクターである「衣・食・住」を兼ねるものだけに、その後の人生を豊かにする為にも、とても大切な一大事項だろう。だからこそ、信頼出来る識者(建築士)へ相談出来る事が重要になってくると信じて止まない。

今回紹介させていただいた「ica associates」はまさに最高のパートナーに相応しいと感じた今回の取材。今後も継続し「ica associates」が手掛けてきた数々の住宅を取材させていただけるよう快諾いただいたので、次回の更新も是非楽しみにしておいてください。

さて!今年の取材記事はこれが最後となりますが、次回は”DJの技術はもちろん『夢・希望・想い』を提供し、共に歩み形にすることを目指す【サウンドキューブ DJアカデミー】代表のNaoyuki Miwa氏邸を取材し、氏のお住まいの様子や、DJアカデミーについて伺ってきた模様をお届けします!乞うご期待!